ロバの耳

余計な一言を気兼ねなく言ってみたい、毒を吐き出すブログ

突然の来客は嫌だ

良く行くブログ友は85歳という高齢なのに実に積極的だ。

今朝のブログ記事によると、犬の散歩の途中で出会った知人から焼きたてパンを貰い、その足で、近所の知人宅へ行き、半分渡し、上がり込んで珈琲をご馳走になったという。

私には無理だ。近所の人が突然訪ねてきたら、迷惑の言葉が頭に浮かぶ。仕事は殆ど受けなくなったから暇ではあるが、暇ではない。

読みかけの本や、作りかけの料理、鑑賞中の映画などを一旦中断するのが実に嫌だ。腹立たしい。突然やってくる人は礼儀知らずとしか思えず、よく近所の世間話の相手であっても嫌悪感が先に来る。

本来お喋りで外交的だから人と話すのは好きなのだが、いつからこういう性格になってしまったのだろう。自分でも不思議だが、だからといっていつでもどうぞとはどうしても言えないし、嫌なものは嫌だ。

お嫁さんは最初の頃、突然訪ねてきて上がり込み、なかなか帰らなかった。勿論、嫌な顔など見せないし、お茶やお菓子も出したが、いつ帰るのだろうとため息を噛み殺していた。そのうち、彼女はウチには来なくなり、近所にいた両親宅に彼女は入り浸るようになり、いつ行っても両親と一緒に食卓に座ってテレビを見ていたりして、驚いたものだった。

両親宅にも私は長居できなかった。いつも食べて行けという父を振り切ってそそくさと帰った。情が薄いわけではない。週に1,2度、今は施設に入っている母を訪ねるし、母の日や誕生日のプレゼントも欠かさない。天気の良い日は散歩に連れて行く。でも長居は出来ない。姉妹3人のうち、残りの2人は滅多に母の元を訪れないし、特に上の妹は今年に入ってからまだ2度しか来ず、プレゼントも葉書さえ皆無なのだが、あまったるい甲高い声を出して手を握り背中をさすり母を喜ばせる。私には無理だ。

こうして、私は、淋しいとか友人が減ったとか嘆きながら、自分で作った孤独の道をまっしぐらに進んでいくのだろうなあ。