ロバの耳

余計な一言を気兼ねなく言ってみたい、毒を吐き出すブログ

冗長性

北海道の停電に関して、冗長性の議論を目にする。まあ、要するに需要の半分を賄っていた泊原発が停止していて、元々電力に余裕がなく、ぎりぎりに近い状態で回していたので、北海道全体が停電する羽目に追い込まれたというもので、このままでは発端となった火力発電所の修理が完了しても、余裕がない状態なのは変わりがないので、しかも老朽化し無理して稼働している状態の火力発電所も何カ所かあるとのことなので、さらなる大きな余震や故障が生じればまたしても停電に追い込まれるリスクが常につきまとうということだ。

そうなれば、北海道の厳冬期での停電はすぐさま多数の死者に結びつくことになる。原発をつなぎとして再稼働をするしかないと思っているのだが、原発を恐れ反対する人たちは相変わらず多いし、知事も命令を出すのは躊躇するだろう。しかし、このまま宙ぶらりんな、東京電力他全国から電力を融通して貰っての綱渡り状態を長期間続けるわけにはいかないのも明かだ。すでに産業に大きな影響が出ている。十分な電気がなければ工場も動かせない。暖房も出来ない、列車も動かない、あらゆる物に影響する。また、東北や東京でそれこそ大きな災害が生じれば、北海道にまで及び、下手をすれば日本の他の地域まで闇に沈みかねないし、産業は大打撃を被り、失業は増え、観光業は壊滅、福祉どころの騒ぎではなくなる。早く政治決断しなければ多くの命が失われることになりかねないとヤキモキしている。

しかしねえ、岩盤の上に建っていて、何万年前かに動いたか動かないか分からないような断層がその岩盤にあるかどうかの心配より、今ここにある、生きている人間の心配の方が大事だと思うのだが、どうやら少数派のようで、知人もせっせと、原発が動いてなくて良かったと言う。

福島では、貿易摩擦のためにGE製の原発となり、電源がながされ、代替の電源が間に合わずにあの惨事となったのだが、原発の建物本体は、何万年かに1度という規模の地震にも津波にもびくともしなかったのに、怖がりすぎじゃないかと思う。先日、亡くなった作業員が労災認定されたが、放射線で死亡したのは、1人に過ぎない。地球上の生物は放射線の溢れる宇宙空間を起源とするので放射線には強いという説もあるのだし、私は怖くないのだが、私がおかしいのかねえ…。